SQLのWHERE句の使い方を徹底解説｜条件指定でデータを絞り込む方法

SQLでデータを扱う際に欠かせないのが WHERE句 です。WHERE句を使うことで、特定の条件に合ったデータだけを抽出することができます。本記事では、WHERE句の基本的な使い方から、よく使う演算子や注意点までをわかりやすく解説します。

WHERE句とは？

WHERE句は、SELECT文やUPDATE文、DELETE文などで 条件を指定するための構文 です。
例えば「年齢が20歳以上のユーザーだけを取得したい」といった場合に活用します。

基本構文は以下の通りです。

SELECT 列名1, 列名2, ...
FROM テーブル名
WHERE 条件式;

例：年齢が20歳以上のユーザーを取得

SELECT name, age
FROM users
WHERE age >= 20;

このクエリでは、users テーブルから age が20以上のレコードのみを抽出します。

よく使う比較演算子

WHERE句では、以下のような比較演算子をよく使います。

複数条件を組み合わせる

AND（かつ）

両方の条件を満たすデータを抽出します。

SELECT name, age, city
FROM users
WHERE age >= 20 AND city = 'Tokyo';

👉 20歳以上かつ「Tokyo」に住むユーザーを取得。

OR（または）

どちらかの条件を満たせば抽出します。

SELECT name, age, city
FROM users
WHERE city = 'Tokyo' OR city = 'Osaka';

👉 「Tokyo」または「Osaka」に住むユーザーを取得。

NOT（否定）

条件を満たさないデータを取得します。

SELECT name, age
FROM users
WHERE NOT city = 'Tokyo';

👉 「Tokyo」以外に住むユーザーを取得。

部分一致検索（LIKE）

文字列の部分一致検索には LIKE を使います。

-- 「Y」で始まる名前を取得
SELECT name
FROM users
WHERE name LIKE 'Y%';

-- 3文字目が「n」の名前を取得
SELECT name
FROM users
WHERE name LIKE '__n%';

範囲指定（BETWEEN）

数値や日付の範囲を指定するときは BETWEEN を使うと便利です。

SELECT name, age
FROM users
WHERE age BETWEEN 20 AND 30;

👉 年齢が20以上30以下のユーザーを取得。

値の集合にマッチ（IN）

特定の値の集合に含まれるかどうかを調べたい場合は IN を使います。

SELECT name, city
FROM users
WHERE city IN ('Tokyo', 'Osaka', 'Nagoya');

👉 「Tokyo」「Osaka」「Nagoya」に住むユーザーを取得。

NULL値の扱い（IS NULL / IS NOT NULL）

カラムに値が入っていない場合（NULL）は、=ではなく IS NULL を使います。

SELECT name, email
FROM users
WHERE email IS NULL;

👉 メールアドレスが未登録のユーザーを取得。

まとめ

• WHERE句 はデータを絞り込むための条件を指定する構文
• 比較演算子（=, >, <, !=など）で基本的な条件を指定
• AND / OR / NOT で複数条件を組み合わせ
• LIKE / BETWEEN / IN / IS NULL で柔軟な条件検索が可能

WHERE句を使いこなすことで、必要なデータを効率的に抽出できるようになります。

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