functions.phpの使い方|初心者が最初に書くべき5つのコード

WordPressテーマのfunctions.phpに基本的なコードを記述して機能を追加しているイメージ
WordPressテーマ開発の基礎となるfunctions.phpの基本コードと役割をわかりやすく解説

WordPressテーマをカスタマイズしていく中で、必ず触れることになるのが functions.php です。
しかし、初めて扱う場合は「何を書けばいいのかわからない」「間違えるとサイトが壊れそうで不安」と感じることも少なくありません。

この記事では、WordPress初心者が最初に覚えておきたいfunctions.phpの基本的な役割と、最初に書くべき代表的な5つのコードを、基礎から丁寧に解説します。
テーマ開発やカスタマイズの土台を固めたい場合に役立つ内容です。

functions.phpとは何か

functions.phpは、WordPressテーマ専用の機能追加ファイルです。
テーマに関する設定やカスタマイズ用のPHPコードをまとめて記述します。

functions.phpの主な役割

  • テーマ機能(アイキャッチ画像など)の有効化
  • CSSやJavaScriptの読み込み
  • 管理画面や表示の細かな調整
  • 独自関数の定義

テーマフォルダ内にあるfunctions.phpは、そのテーマが有効化されている間のみ実行される点が特徴です。

functions.phpの役割やテーマ構造全体については、
**「WordPressテーマの基本構造と必須ファイル一覧」**の記事もあわせて読むと理解が深まります。

functions.phpを編集する際の注意点

functions.phpは非常に便利な反面、**書き方を間違えると画面が真っ白になる(致命的エラー)**ことがあります。

編集時は、以下の点を意識すると安心です。

  • 編集前に必ずバックアップを取る
  • 可能であればローカル環境で検証する
  • PHPの閉じタグ ?> は省略する
  • エラーが出た場合にすぐ元に戻せる状態にしておく

初心者が最初に書くべき5つのコード

ここからは、functions.phpに最初に追加しておきたい定番コードを紹介します。
いずれも使用頻度が高く、テーマ開発の基礎として重要なものです。

1. テーマサポート(アイキャッチ画像)を有効化する

アイキャッチ画像(投稿サムネイル)は、多くのテーマで必須の機能です。
以下のコードで有効化できます。

add_theme_support('post-thumbnails');

これを記述すると、投稿・固定ページでアイキャッチ画像が設定できるようになります。

テーマサポート全般については、
**「add_theme_supportの使い方と設定一覧」**の記事も参考になります。

2. titleタグをWordPressに任せる

SEOやアクセシビリティの観点から、<title>タグはWordPressに自動生成させるのが一般的です。

add_theme_support('title-tag');

これにより、ページごとに適切なタイトルが自動で出力されます。

3. CSS・JavaScriptを正しく読み込む

CSSやJavaScriptは、wp_enqueue_scriptsフックを使って読み込みます。

function mytheme_enqueue_assets() {
  wp_enqueue_style(
    'mytheme-style',
    get_stylesheet_uri(),
    array(),
    '1.0.0'
  );
}
add_action('wp_enqueue_scripts', 'mytheme_enqueue_assets');

この方法を使うことで、WordPressの仕様に沿った安全な読み込みが可能になります。

CSSの構成や読み込み設計については、
**「WordPressテーマでCSSを読み込む正しい方法」**の記事もあわせて確認すると理解しやすくなります。

4. ナビゲーションメニューを有効化する

管理画面からメニューを設定できるようにするには、以下を追加します。

register_nav_menus(array(
  'global' => 'グローバルナビゲーション'
));

これにより、ヘッダーやフッター用のメニューを柔軟に管理できるようになります。

5. 不要な機能を整理する(絵文字スクリプトの削除)

WordPressには初期状態で不要なスクリプトが含まれている場合があります。
その一例が絵文字関連のスクリプトです。

remove_action('wp_head', 'print_emoji_detection_script', 7);
remove_action('wp_print_styles', 'print_emoji_styles');

表示速度の改善やコードの整理に役立ちます。

functions.phpでよくある初心者の疑問

どこにコードを書けばいいのか

基本的には、functions.phpの末尾に追記して問題ありません。
ただし、処理内容ごとにコメントを入れて整理すると、後から見返しやすくなります。

プラグインとfunctions.phpはどう使い分けるのか

  • テーマに依存する機能 → functions.php
  • テーマ変更後も使いたい機能 → プラグイン

この考え方を基準にすると判断しやすくなります。

まとめ

functions.phpは、WordPressテーマを理解する上で欠かせないファイルです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、基本的なコードを少しずつ積み重ねることが重要です。

まずは今回紹介した5つのコードを理解し、
テーマカスタマイズの土台をしっかり固めていきましょう。

関連記事