Gitのブランチとは何か|分岐の意味と使いどころ

Gitを学び始めると、必ず登場するのが「ブランチ(branch)」という概念です。
ブランチはGitの中核となる仕組みであり、これを正しく理解できるかどうかで、Gitの使いやすさは大きく変わります。
この記事では、Gitのブランチとは何かという基礎から、なぜ分岐が必要なのか、どのような場面で使われるのかまでを、初心者にも分かるように丁寧に解説します。
Contents
Gitのブランチとは
ブランチは「履歴を分岐させる仕組み」
Gitのブランチとは、コミット履歴を分岐させて管理するための仕組みです。
同じリポジトリの中で、複数の作業の流れを同時に進めることができます。
1本の履歴だけで作業を続けていると、次のような問題が起こりがちです。
- 作業途中のコードが混ざってしまう
- 安定している状態に戻しづらい
- 実験的な変更を試しにくい
ブランチを使うことで、これらの問題を自然に解決できます。
なぜ「分岐」が必要なのか
作業を安全に進めるため
ブランチの最大の役割は、安全に作業を進めることです。
既存のコードに影響を与えず、新しい変更を加えられるため、失敗を恐れずに作業できます。
たとえば次のようなケースで効果を発揮します。
- 新機能を試したいとき
- 修正がうまくいくか分からないとき
- 本番用のコードを安定させたいとき
このような場面でブランチを切り替えることで、安心して作業を進められます。
デフォルトブランチとは
main(またはmaster)の役割
Gitリポジトリを作成すると、最初から存在しているブランチがあります。
現在は main が標準的な名前として使われています。
このブランチは、次のような特徴を持ちます。
- 安定した状態のコードを置く場所
- 基準となる履歴
- 他のブランチが分岐する元になる
基本的には、直接このブランチで作業を行わず、別のブランチを作成して作業するのが一般的です。
ブランチを使った基本的な流れ
よくある作業手順
Gitのブランチは、次のような流れで使われることが多いです。
- mainブランチから新しいブランチを作成する
- 新しいブランチで作業・コミットを行う
- 問題がなければmainブランチに統合する
この「作る → 作業する → 統合する」という流れが、Gitの基本的な使い方になります。
なお、コミットの考え方については、
「Gitとは何か|バージョン管理の基本概念をやさしく解説」
で詳しく解説しています。
ブランチの使いどころ
新機能の追加
新しい機能を追加する場合、専用のブランチを作成することで、既存機能への影響を防げます。
作業途中の不完全なコードが混ざらないため、管理がしやすくなります。
バグ修正
バグ修正もブランチの代表的な使いどころです。
修正内容だけを切り分けて作業できるため、原因の特定や修正の取り消しが簡単になります。
実験・検証作業
試しにコードを書き換えたい場合も、ブランチが役立ちます。
うまくいかなければ、そのブランチを削除するだけで元の状態を保てます。
ブランチとステージングエリアの関係
ブランチは作業の「流れ」を分ける仕組みですが、
その中での変更管理にはステージングエリアが使われます。
ブランチ・作業ツリー・ステージングエリアの関係を理解すると、Gitの動きがより明確になります。
詳しくは
「Gitのステージングエリアとは何か|addの仕組みを解説」
を参考にしてください。
ブランチは軽く、気軽に使える
Gitのブランチはコストが低い
Gitのブランチは非常に軽量です。
作成や切り替えに時間がかからず、何本でも気軽に作れます。
そのため、
- 大きな作業だけでなく
- 小さな修正や確認作業
でも積極的に使うことが推奨されています。
まとめ
Gitのブランチは、履歴を分岐させて安全に作業するための重要な仕組みです。
- ブランチは作業の流れを分けるためのもの
- mainブランチは安定した基準となる
- 新機能・修正・実験に幅広く使える
ブランチを正しく使えるようになると、Gitでの作業は格段に快適になります。

