is_front_page()とis_home()の違いを初心者向けにやさしく解説

はじめに

WordPressでトップページをカスタマイズするとき、よく登場するのが
is_front_page() と is_home() という2つの条件分岐タグです。

「どっちを使えばいいの？」「違いがよく分からない…」
と感じる初心者の方も多いと思います。

この記事では、2つのタグの違いと使い分け方を、
図解と具体例を交えてわかりやすく解説します。

そもそも「条件分岐タグ」とは？

条件分岐タグとは、WordPressで
「今どのページを表示しているか」を判断するための関数です。

例えば以下のような使い方があります。

<?php if ( is_single() ) : ?>
  <!-- 投稿ページのときに実行される処理 -->
<?php endif; ?>

こうしたタグを使うと、
トップページ・投稿ページ・固定ページなどで表示を切り替えることができます。

👉詳しくはこちらの記事で解説しています：
➡ WordPressのis_single()とは？基本の使い方と具体例を解説
➡ 【初心者向け】WordPressのis_page()の使い方と具体例をやさしく解説

is_front_page()とは？

is_front_page() は、
「サイトの表紙（フロントページ）」 が表示されているときに true（真） を返します。

つまり、訪問者が最初にアクセスするトップページを指します。

▶ 例

• 固定ページをトップページに設定している場合 → その固定ページで true
• 投稿一覧をトップページにしている場合 → 投稿一覧で true

<?php if ( is_front_page() ) : ?>
  <h1>ようこそ、Yagi-Systemへ！</h1>
<?php endif; ?>

💡ポイント

「設定 → 表示設定 → ホームページの表示」でどのページをトップに設定しても、
そこが “front page” として扱われます。

is_home()とは？

is_home() は、
「投稿の一覧ページ」（ブログ一覧ページ）が表示されているときに true を返します。

WordPressでは、「投稿一覧ページ」＝ブログのホームという扱いになります。

▶ 例

• 投稿一覧をトップページにしている場合 → トップページで true
• 固定ページをトップページにしている場合 → 投稿一覧ページで true

<?php if ( is_home() ) : ?>
  <h2>ブログ一覧</h2>
<?php endif; ?>

2つの違いを表で整理

実際の設定例で見てみよう

① トップページを「固定ページ」にした場合

• is_front_page() → 固定ページで true
• is_home() → 投稿一覧ページで true

<?php
if ( is_front_page() ) {
  // 固定ページのトップ
  get_template_part('template-parts/front');
} elseif ( is_home() ) {
  // ブログ一覧ページ
  get_template_part('template-parts/blog');
}
?>

② トップページを「投稿一覧」にした場合

• is_front_page() → 投稿一覧で true
• is_home() → 投稿一覧で true

→ 両方とも同時に true になります！

よくある勘違い

「トップページ＝is_home()じゃないの？」

実は、初期設定ではそうなのですが、
「固定ページをフロントに設定した」瞬間に意味が変わります。

そのため、カスタムテーマを作るときには必ず両方確認しておきましょう。

使い分けのコツ

関連するテンプレート階層の理解

これらのタグを正しく使うためには、
WordPressのテンプレート階層を理解しておくとスムーズです。

👉詳しくはこちらの記事で：
➡ 【図解】WordPressのテンプレート階層を初心者向けにやさしく解説
➡ home.phpとfront-page.phpの違いをやさしく解説

まとめ

2つの違いを理解しておけば、
トップページとブログ一覧ページのデザインを自在に切り替えられます。

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まとめのひとこと

「is_front_page() は “サイトの顔”」、「is_home() は “ブログの顔”」
このように覚えると、混乱せずに使い分けられます。