JavaScript初心者が最初につまずく「エラーメッセージ」の読み方と対処法

JavaScriptを学習し始めると、多くの人が最初に戸惑うのがエラーメッセージです。
コードを書いて実行した瞬間に英語の文章が表示されると、「何が起きたのか分からない」と感じることも少なくありません。
しかし、エラーメッセージはプログラムが壊れたことを知らせるものではなく、どこに問題があるのかを教えてくれるヒントです。
この記事では、JavaScript初心者向けにエラーメッセージの基本的な読み方から、よくあるエラーの意味、効率よく原因を見つける手順まで詳しく解説します。
Contents
エラーメッセージとは
エラーメッセージとは、JavaScriptがコードを実行できなかった理由を知らせるメッセージです。
例えば次のような表示を見たことがあるかもしれません。
Uncaught ReferenceError: message is not defined英語だけを見ると難しく感じますが、実際には
- エラーの種類
- 何が原因なのか
- どこで発生したのか
が書かれています。
つまり、エラーメッセージを読めるようになると、原因を素早く特定できるようになります。
エラーメッセージの基本構造
多くのエラーメッセージは次のような構造になっています。
Uncaught ReferenceError: message is not defined
at script.js:5それぞれの意味は以下の通りです。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| Uncaught | エラーが処理されていない |
| ReferenceError | エラーの種類 |
| message is not defined | 具体的な原因 |
| script.js:5 | 5行目で発生 |
初心者は最後の行番号を見るだけでも、かなり原因を見つけやすくなります。
エラーが表示される場所
ブラウザでは、エラーメッセージは**開発者ツール(Developer Tools)**のConsoleに表示されます。
Chromeの場合は以下の手順です。
- F12キーを押す
- Consoleタブを開く
- 赤い文字のエラーメッセージを確認する
Consoleの使い方は、関連記事の「JavaScriptのconsole.log()とは?使い方を初心者向けに解説」で詳しく紹介しています。
よくあるJavaScriptエラー
初心者が特によく遭遇するエラーを紹介します。
ReferenceError
最もよく見るエラーです。
原因
存在しない変数を使っています。
console.log(message);エラー
ReferenceError: message is not defined修正例
const message = "Hello";
console.log(message);変数宣言を忘れたり、スペルミスをしたときによく発生します。
SyntaxError
JavaScriptの文法が間違っています。
例
const name = "Yagiエラー
SyntaxError: Invalid or unexpected token修正例
const name = "Yagi";SyntaxErrorは
- 括弧
- クォーテーション
- セミコロン
- 波括弧
などの書き忘れで発生することが多いです。
TypeError
値の種類(型)が間違っています。
例
const number = 100;
number.toUpperCase();エラー
TypeError: number.toUpperCase is not a function修正例
const text = "hello";
console.log(text.toUpperCase());文字列専用のメソッドを数値に対して使うと発生します。
JavaScriptのデータ型については「JavaScriptのデータ型とは?基本から解説」で詳しく解説しています。
Unexpected token
SyntaxErrorの一種です。
例
const fruits = ["apple", "orange",];環境によっては末尾のカンマなどが原因になることがあります。
また、
- 括弧の閉じ忘れ
- カンマ不足
- 波括弧不足
でもよく発生します。
Cannot read properties of null
DOM操作を始めるとよく見るエラーです。
例
document.querySelector(".title").textContent = "Hello";HTMLに.titleが存在しない場合、
Cannot read properties of nullが表示されます。
修正例
HTML側を確認します。
<h1 class="title"></h1>またはJavaScriptをHTMLの読み込み後に実行します。
DOM操作については「DOM操作の基本|要素取得・イベント・クラス操作を体験」で詳しく紹介しています。
エラーメッセージを見る順番
初心者は次の順番で確認すると原因を見つけやすくなります。
1. エラーの種類を見る
まずは
- ReferenceError
- SyntaxError
- TypeError
などの種類を確認します。
2. 英語の原因を見る
例えば
message is not definedなら
「messageが定義されていない」
という意味になります。
すべての英語を理解する必要はありません。
重要なのは
- not defined
- is not a function
- Unexpected token
など、よく出る単語を覚えることです。
3. 行番号を見る
例えば
script.js:18なら18行目付近を確認します。
実際には18行目そのものではなく、その少し前に原因があることもあります。
4. 直前に変更したコードを見る
多くの場合、原因は直前に追加・修正したコードです。
変更した箇所から確認すると効率よく原因を特定できます。
エラーが出たときの対処手順
エラーが表示されたら、次の流れで確認すると解決しやすくなります。
- Consoleを開く
- エラーの種類を見る
- 行番号を見る
- その周辺のコードを見る
- スペルミスを確認する
- 括弧・クォーテーションを確認する
- 必要ならconsole.log()で値を確認する
この流れを習慣にすると、原因を見つけるスピードが大きく向上します。
エラーを恐れなくてよい理由
初心者はエラーを見ると失敗したように感じがちです。
しかし実際には、エラーはJavaScriptが
「ここがおかしいです」
と教えてくれている状態です。
プログラミングでは、エラーを読みながら修正することが日常的に行われています。
経験豊富なエンジニアでも毎日のようにエラーを確認しています。
重要なのは、エラーを避けることではなく、エラーメッセージから原因を読み取れるようになることです。
まとめ
JavaScriptのエラーメッセージは、最初は難しく感じますが、基本的な見方を覚えるだけで理解しやすくなります。
特に初心者は次のポイントを意識しましょう。
- エラーメッセージは原因を教えてくれる情報
- まずはエラーの種類を見る
- 行番号を確認する
- 直前に変更したコードを見直す
- よくあるエラーは何度も経験すると自然に覚えられる
エラーを読む力が身に付くと、JavaScriptの学習効率は大きく向上します。
よくある質問(FAQ)
エラーメッセージは英語を完璧に読めないと理解できませんか?
いいえ。よく使われる単語やフレーズを覚えるだけでも十分です。まずは「ReferenceError」「SyntaxError」「TypeError」など代表的なエラーから理解すると学習しやすくなります。
エラーが表示された行だけを確認すればよいですか?
必ずしもそうではありません。行番号の少し前に原因があるケースも多いため、周辺のコードもあわせて確認することが大切です。
Consoleに複数のエラーが表示されています。どれから確認すればよいですか?
最初に表示されているエラーから確認するのがおすすめです。最初のエラーを修正すると、その後のエラーがまとめて解消されることがあります。

