WordPressテンプレート階層とテンプレートファイルの基本ガイド
WordPressでテーマ開発を行う際、「どのテンプレートファイルがどのページに使われるのか？」を正しく理解することは非常に重要です。この記事では、テンプレート階層と主なテンプレートファイルの使い方について、図解とともにわかりやすく解説します。
Contents
テンプレート階層とは？
テンプレート階層（Template Hierarchy）とは、WordPressがどのテンプレートファイルを優先的に使用するかを決めるルールです。
たとえば、特定のカテゴリーのページを表示する場合、WordPressは次のような順序でテンプレートファイルを探します：
category-slug.php
category-ID.php
category.php
archive.php
index.phpこれにより、細かくデザインを分けたい場合に柔軟な対応が可能になります。
代表的なテンプレートファイル
| ファイル名 | 用途 |
|---|---|
| front-page.php | フロントページの表示 |
| home.php | 投稿一覧の表示（ブログトップ） |
| single.php | 投稿ページの表示 |
| page.php | 固定ページの表示 |
| archive.php | アーカイブ（カテゴリー・日付など）ページの表示 |
| category.php | カテゴリーページの表示 |
| search.php | 検索結果ページの表示 |
| 404.php | ページが見つからなかったときの表示 |
| index.php | すべてのフォールバックテンプレート |
よくある疑問：どこに書けばいいの？
たとえば、dynamic_sidebar()でサイドバーを表示したい場合、それが「投稿ページ」ならsingle.phpに書きます。
- 固定ページ：
page.php - 投稿ページ：
single.php - カテゴリーページ：
category.php - 全体共通：
sidebar.phpに分けて、get_sidebar()で読み込む
といったように、目的に応じて適切なテンプレートファイルを使い分けましょう。
補足：テンプレートタグとget_template_part()
共通部分（例：ヘッダー、フッター、サイドバーなど）を管理するには、get_header()やget_sidebar()、get_footer()といったテンプレートタグが便利です。また、パーツ化して再利用できるget_template_part()も活用しましょう。
テンプレート階層を理解することで、WordPressテーマのカスタマイズが格段にスムーズになります。迷ったらまずindex.phpからスタートし、必要に応じてファイルを分岐・作成していくとよいでしょう。